聖書と歩む営業マンのblog

営業は大変な仕事だ。しかし聖書を読んで、売ることよりも仕えること、貰うよりも与えることを学ぶと、心が晴れる。

祈りの対象

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そこでまず初めに、このことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごすためです。


テモテへの手紙 第一 2:1-2

 

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五本指の祈りを教えてもらった。


祈るときに手を組む。そのとき、一番手前の親指から小指に向かって順に祈っていく、というものだ。


(1) 親指
自分の一番近くにいる人のために祈る。愛する家族や友人のための祈り。


(2) 人差し指
人を指し示す人のために祈る。牧師や学校の先生のための祈り。


(3) 中指
人の上に立つ権威を持つ人のために祈る。国や地域の指導者、会社の社長や上司のための祈り。


(4) 薬指
薬が必要な人のために祈る。貧困や戦争、病気や怪我で苦しんでいる人のための祈り。


(5) 小指
もっとも小さな人のために祈る。つまり、自分の存在がいかに小さいかを思い出し、神がいつも必要を満たしてくださることに感謝する、自分のための祈り。


振り返れば、自分の祈りはいつも小指からではないか。


どうせ自分のために祈るなら、まずは、他人のために祈ることができるように、知恵と言葉を与えてくださいと神に祈ろう。



いまある自分の成功や平安は、決して自分一人で成し遂げられたものではない。


そこには、いつもサポートしてくれる愛する家族や友人、聖書から導きを与えてくれる牧師や信仰の友の存在がある。


それらの人のために祈ることは、何より優先したいものだ。


さらに今日の聖句では、王とすべての高い地位にある人のために祈ることを勧められている。


この箇所だけを聞くと、自分とは繋がりがない遠い存在なのに? と、違和感を感じるかもしれない。


しかし、世界の平和は各国の為政者に左右されるし、国の平和はその国の大統領や首相に左右される。自治体の平和は知事や市長だし、会社の平和は社長によるところが大きい。


と考えるならば、自分がこの時代、この国で、この会社で過ごしている背後には、彼ら、人の上に立つ者の存在がある訳で、彼らのために祈るのは、決して自分と繋がりがないとは言えない。



クリスチャンの祈りは、しかしそれでは終わらない。彼らの背後にいる、歴史を支配する神の存在を知っているからだ。


五本指で祈るそれらすべての人の後ろには、世界の歴史を支配し、人間の歴史を導く神がいる。


氷山の一角という言葉があるように、私たちが目にしている状態は、ほんの一部分に過ぎない。


愛するもの、人を指し示すもの、人の上にある立つもの、悩み苦しむもの、そしていと小さき自分。見えるものはほんの僅かである。氷山の下の部分、目に見えない海面より下の深いところに、動くことのない岩である神がいる。


1本1本の指を見つめて祈るとき、その人たちのことに思いを寄せつつ、その奥にいる神を思う。


五本指の祈りは、電車の中やトイレでサラッと祈るinstant prayerと違って、時間がかかる。心を落ち着けて静まらなければできない。


しかし、それは祈りを通して神と対話することができる時間。慌ただしく過ごす日々の中で、静まる時間を取る。


静まって神を思う…もうこの賛美しかない。


♪ STILL〜静まって知れ〜
https://youtu.be/2dLwYXHvwZU