神はわれらの避け所、また力。
苦しむとき、そこにある強き助け。
それゆえ、われらは恐れない。
詩篇 46:1-2a
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再び緊急事態宣言が出された。
全国ではなく一都三県限定、学校は休校にはならず、主に飲食店の夜間の営業が制限された。不要不急の外出の自粛や、在宅勤務も奨励されているが、それらがどれほどの効力があるか定かではない。
しかし、だからといって、何の対策も講じない訳にはいかず、国や地域や会社が指示するしないに関わらず、個人レベルで最大限の感染予防に努めるのみである。
世界に目を向けると、既に8000万人近くの命が失われていると言う。実に、国1つ分、ちょうどドイツの総人口分に当たる。驚愕する。
このままいくと、100年前のスペイン風邪を超えるかもしれない。スペイン風邪は、第一次世界大戦でヨーロッパでの人の往来が激化したことに起因する(と個人的には考えている)が、現代の人の往来はそのときの比ではないから、感染の拡大スピードも速く、範囲も広い。
さらに、変異種が新たなリスクになっていて、すでに都内でも発見されたと聞く。国内の経済活動は、一層冷え込むことになるだろう。
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このような状況で、クリスチャンとして、神を信じる者として、どう対処したらいいのか。
祈りの力をただ信じて、1日も早い事態の収束を、ワクチンの開発と接種を、罹患した方々の治療を望むのみである。
祈ることは容易いか?
実は難しいかもしれない。神を知らぬ者が、祈りますと言うとき、いったい何に(誰に)祈りを捧げているのだろう。
いや、クリスチャンとて、苦難の中にあるとき、祈りの対象は神であっても、どう祈ればいいか分からなくなるものだ。
そんなときはやはり詩篇に限る。
祈りの言葉は、私たちと同じように悩み苦しんだダビデが綴った詩篇に数多く収録されている。
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今日取り上げたのも、その1つ。
神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある強き助け。それゆえ、われらは恐れない。
神はいる。たしかにいる。
神を信じ、神に頼る。
悩めるとき、苦しむとき、悲しむとき、恐れるとき。神は、私たちとともにいる。
祈りを合わせて、重ねて、繋げて、そうして希望の明日を待ち望むのがいい。
同じ詩篇にこんなことばもある。
「夕暮れには涙が宿っても、朝明けには喜びの叫びがある」
朝の来ない夜はないのだ。
「わが神、わが主よ」を賛美したい。
礼拝で何度か演奏したことがあるが、シンプルでとてもいい曲である。今日のみことばともピッタリだ。
あなたはわが盾、わが歌、わが砦
平和の君、力の神、永遠の父
わが神、わが主よ
わか神、わが主よ