聖書と歩む営業マンのblog

営業は大変な仕事だ。しかし聖書を読んで、売ることよりも仕えること、貰うよりも与えることを学ぶと、心が晴れる。

何が良いことか

f:id:songchi0326:20220713172818j:image

主はあなたに告げられた。人よ。何が良いことなのか。主は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を行ない、誠実を愛しへりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。
 
ミカ 6:8
 
+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+
 
一人問答、まるで講談師のようだ。
 
まずは神になりきって人間に問う。良いことって何だ?神がおまえに求めていることって何だ?と。
 
そしたら今度は役を変えて、神のことばを代理で伝える者、恐らくは預言者が適役だろうが、3つの答えを述べる。
 
日本語ではなく英語で見てみる。その方が分かりやすいような気がするから。
 
To act justly
To love mercy
To walk humbly with your God
 
最後のwith your Godは、to walk humblyにだけ掛かっているように訳されているけど、3つの動詞それぞれに掛けた方がいいと思う。
 
神とともに正義を行うこと。
神とともに憐れみを尊ぶこと。
神とともに謙遜に歩んでいくこと。
 
これが私たちにとって良いことであり、神が私たちに求めていることである。
 

 
ビジネスの世界にいると、このことに対する意識が希薄になる。
 
正義を行なうよりも、多少危険な橋を渡ってでも利益を取りに行く。憐れみを尊ぶよりも、多少人を蹴落としてでも有利な条件を引き出す。謙遜に歩むよりも、多少傲慢になってでも勝ちを取りに行く。
 
ちょっと立ち止まって、神が人間にどう呼び掛けているか、英語を見てみよう。
 
O mortal, と言っている。
 
motalを調べた。
 
mortal:死ぬべき運命の、死の、死にぎわの、死に伴う、致命的な、永遠の死を招く、地獄に落ちる、許されない
 
驚いた。コレは…ただ「人間」という意味ではないではないか。
 

 
神にとって人間は創造物。土くれに息を吹き込んで創り上げた作品に過ぎない。
 
それでも神は、神が創られた世界の良き管理者として人間を任命した。そしてそれらをすべて見て(認めて)「神はすべてのものを良しとした」のである。
 
良き管理者、これはStewardship(スチュワードシップ)である。
 
「他人から預かった資産を、責任をもって管理運用すること」という意味であるが、聖書的な考え方で認識すると、神が創られたこの世界を責任をもって管理する、ということになる。
 
こう言うと、すぐに環境問題を想起してしまうが、そこまで大枠で考えなくてもいい。
 
いま目の前にある、例えば会社、組織、家庭といった人間関係もまた、神が創られた人間にしか与えられていない特別な世界であって、その世界を正しく管理することもまた、私たちは命じられていると考える。
 
もっと突っ込めば、、、あなたと私の関係ですら、そうなのだと思う。
 
あなたと私という、もっとも小さな1:1の関係においても、私たちは正義を行い、憐れみを尊び、謙遜に歩んでいけることを望む。
 
これ、まさに隣人愛。