あなたがたが私から学んだこと、受けたこと、聞いたこと、見たことを行いなさい。そうすれば、平和の神があなたがたとともにいてくださいます。
ピリピ人への手紙 4:9
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もうすぐ9.11を迎える。
早いもので今年でもう21年だ。あれから世界はどうなったか。これから世界はどうなっていくだろうか…。そんなことを考える。
半年前、ロシアがウクライナに侵攻したとき、きっとこれは脅し程度であって、長期化することはないと思っていた。しかし、それは根拠のない個人的で楽観的な憶測に過ぎなかった。
戦争はまだ終わりそうもない。
21年前。あの映像を観たときの衝撃は忘れられない。翌月に結婚を控えていた私は「あぁこれでハネムーンは行けなくなるかもな」と思ったことをよく覚えている。
アメリカは即座に応戦し、以来10年間に渡り戦争が続いた。ブッシュ、オバマ、トランプ、そしてバイデンとトップが変わる度、中東に対する戦略も変わり、その中東は、アルカイダ、タリバン、そしてISと入れ替わり権力を保持し続けている。
クリスチャンとしては、中東諸国とイスラエルの関係が気になるし、原油輸入が必然の日本は中東の原油産出国との関係を重視するため反イスラエル寄りになっていることも感じていた。
しかし、最近はその状況も変わりつつあるようで、中東は一枚岩ではなく、反イランを掲げる国が親イスラエルとして接近することになっている。となれば、日本も親イスラエルに傾いていくはずである。
時代は変わっていく。
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平和の神がともにいてくれる。
聖書に書いてあるこの言葉は私たちを安堵させてくれる。
結局平和なんてどこにもないじゃないか、戦争はいつまでもなくならないじゃないか。そうやさぐれる気持ちにもなる。
しかし、神は私たちを見捨てない。神を第一にすること(God First)と、隣人を自分自身のように愛すること(Neighborly Love)、この2つは十戒にもあるように、平和の実現のために神が私たちに授けたルールである。
2つのルールの実践は困難であるが、困難だからと言って軽視していいわけではない。
実践できるように神に願い求め、それを選択できるように、少しずつ向きを変えていくことができるように祈ろう。
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今日引用した「ピリピ人への手紙4章」には、有名な箇所がある。
パウロの教えは厳しい中にも愛があふれている。引用したい。
「いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。あなたがたの寛容な心が、すべての人に知られるようにしなさい。主は近いのです。何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます」
(ピリピ4:4-7)
主にあって喜ぼう。
寛容な心で人と接するようにしよう。
思い煩うことなく、感謝と祈りと願いをささげよう。
神の平安が世界の隅々にまで行き渡りますように。